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2007/01/14

7

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翌朝
今日は自分の12度目の生誕日だ



暗く沈んだ気分を変えて教室の扉を開けた



「おっはよー!」



ゴンザは明るい大きな声でそういった



皆の視線が一斉にこちらに向いた
こんなことは一度もない


皆、いつもは思い思いに楽しんでいるのに



ゴンザは戸惑った
何か、あったのだろうか



「え?何?」


「お前…

  貴 族 ら し い な ? 」


隠していた真実
ゴンザは唇を噛んで俯いた



「とーちゃんに聞いた。お前あの丘の上のでかい家に住んでるんだろ?」
「どーせ俺らを見下して笑ってたんだろ?」



そんな事ない



ただ勉強がしたくて
皆と触れ合いたくて



それだけなのに



アリスがはらはらとしながらこちらを見ている
あぁ、君だけは心配してくれるんだ



「そのピアスも、着てる服だって俺らとは違う。小綺麗にしやがって…」
「出て行けよ!!お前なんかいらねーんだよ!!」



…必要が無い?

じゃあ、気を使う必要も無いね?



「あんたたち!そんな「あぁ…そんなに見下してほしかったんだね?
 今まで我慢してあげてたのに…



 存分に見下してあげるよ」



アリスの助言さえも遮ってそう言った



アリスは絶望の目をこちらに向けた
…でもその目はやはり輝いていて


むしゃくしゃして、大きく嘲笑して廊下へ出た

途中で教師とすれ違う
大声で怒鳴られる戯言など気にしないで外へ出た



ちゃんと付いてくるクラスメイト達



「あほらしい位律儀だねぇ?」



鼻で笑って大通りを駆け抜ける



視線の先は…リンの待つ城







(待っていて、必ず迎えにいくから)





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