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2008/05/15

ほも。

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「やめっ…んぅ…ひ、」
「ごめんな、ちょっと我慢してくれ」

「やだ…いた、いっ…!」
「ゼーロ、そう言ってもやらないとスッキリしないだろ?」

ぎり、とギルヲの手が俺の腕を押さえつける。
熱が、そこに集まって苦しい。

「早く、終らせ…ろっ…」
「仰せのとおりに」

クス、とギルヲは笑ってまた強く押さえつけた。
ぬる、と汗が滑る。






ゴキンッ




「…っっっっっっだああああああああ!!!!」
「ごめんごめん。俺治療とか苦手なんだわ」

ギルヲはけたけたと笑って俺をなだめた。
俺は涙で潤んだ瞳でギルヲを睨む。

「それにしてももっと上手いやり方があるだろう!」
「そういうゼロちゃんも、なんで肩脱臼なんかしたの?」

そう言われて俺は言葉に詰まる。
『お前を見つけて階段からおっこちた』

…そんなこと言えるほど恥知らずじゃない。
その問いには答えられないと、適当にはぐらかした。

不意にギルヲが俺の顔を見つめて呟いた。

「…あのさ」
「…何だ」

少々不機嫌になりつつ返事をする。
ギルヲの手が俺の手首を掴んだ。


「涙目、ズルいよ」

…またしても、俺は痛みを受けるハメになった。





「…もうやだ…マキ助けて…」
「妹さんに助け呼ぶって、なんかあったの?」


『お前のせいだ』
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