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2007/09/22

変態だーッ!早く逃げろーッ!

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狩りから帰ると、部隊部屋には一人の女性がいた。


自分と同じようにマフラーを巻いている。

確かこの間入ってきた初心者さんだったと思うが…もうクレアを装備できるほど強くなっていたのか、と感心する。



「マキさん、でしたっけ。」

「あ、ルキさんですよね。お帰りなさい。」



振り向いて笑う。可愛い人だ。



冷蔵庫から真っ赤なりんごを取り出し、椅子に座ってクヴェーラで器用に剥いていく。

マキはそれを見てクスリと笑った



「宝の持ち腐れじゃないですか、それ。」

「使わないほうがもったいないような気がして。料理の時に使ってます。」


「クヴェーラ持ってない人に刺されますよ?」

「そりゃあ怖い。」



苦笑してりんごを一口かじる。冷たくて、爽やかで。

誰かに言われないとりんごしか食べないくらい、りんごが好きだ。


しばらく静かになる。その沈黙を破ったのはマキだった。



「ルキさんは白いですね。何食べてるんだか。」

「りんごを食べてます。でも、マキさんのがお綺麗だと思いますよ?さすがの私も女性には負けます。」



白く細い指をマキの頬に滑らせる。

ちっとも変わらぬ顔色にルキは苦笑して首をかしげた。



「…おや、慣れてらっしゃる。」

「ここは赤面したほうがよかったですか。」



そういうと頬がほんのり赤く染まる。操っているのか。何をだ。



その時、ガチャリと扉が開いた。入ってきたのはシアンだった。

傍目でみると怪しい雰囲気の二人を見て顔を少し赤くした。



「す、すまん」



顔を逸らして謝り、そのまま出て行ってしまう。

そう、こんな反応が欲しかった。



「「可愛いなぁ…」」



声が、重なった。





「だから、もっとガーッ!と行けばいいのに。手つきからしてテクニーでしょ?」

「首筋でも鎖骨でも触れてしまえばすぐオチますが…あまり乱暴にするのは嫌ですし…。」

「だったら薬を盛ればいいよ。」

「あぁ、なるほど。その手がありましたか。」




…妖しい会話の断片に、隊長やらは中に入れずにいた―…。




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