「ねぇ、どこ行くの？」
くすくすと笑いながら男は歩んでくる。
…なんで私は必死に逃げているんだろう。
サラなんて、ストスマ、スマ、ソニックとかそういうコンボでいいじゃないか。
ジャベをよける自信だけはある。
それなのに、脳が「あいつに近付いてはいけない」という警報を出している。
とにかく、なんでもいい。
自軍の陣地に逃げ込めば誰かが助けてくれるはずだ。
そう、きっとだれかが。
「僕も嫌われたものだね」
「うるさい！ついてくるな！」
誰も助けてくれない、二人きりの僻地。
Prohibited love ver サラ×ヲリ
ずっとずっと走っているのに、男は歩いているのに。
なんでこんなについてこられる？
マップを見るととっくの昔に自軍の陣地に入っていたが、やはり誰もいなかった。
一人くらいいてもいいんじゃないのか、と思う。
なんで周りに人がいないのか、その理由を考えてみる。
そして、あってほしくない…あってはならない理由が頭によぎり鳥肌が立った。
［もしかしてあいつは周りにいた人、敵味方かまわず殺しているのだろうか？］
そういえばさっき誰かがパニをした音がしたが、それ以降何も聞こえなくなった。
怖い。怖くて、後ろを振り向けない。
「待ちなよ」
空から降ってきた雷に当たり転倒する。
雷。そうか、あいつは雷サラだ。
「っ…くるな！！！！」
恐怖に顔を歪ませ、後ずさりをする。
「威勢がいいのは嫌いじゃないよ」
コツ、コツ…徐々に近付いてくる。
やっと男の顔を見ると、男は笑っていた。
男の赤く鋭い瞳がじっと見つめている。
すぅ、と滑らかに男の手が伸びる
怖い…怖い怖い怖い。
必死で地面に手をつき立ち上がりまた逃げ出す。
そしてまたこかされた。
「僕の名前はファト。…しってるよね？エレス、さん…」
「なんで私のなまっ… …ファト…？」
ひとつ。小さな小さな思い出。
ファトはニィ、と歪んだ笑みを浮かべた。
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ファト→ファントマ装備から
エレス→エレガンス装備から
雷サラが皆殺しとかありませんからｗｗｗｗｗ
とりあえず雷サラ♂最低だな
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