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2008/09/15

38

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…あまりにもあっけない終わりだった。



兵士は単純で雑魚。
鎧も着ずにどうどうと入ってきた自分に驚いたのか、それとも「ゴンザ」という存在に恐怖を覚えたのか。


気化系の毒を振りまくだけで全て終った。



「…君は、これで満足か?」



王は言った。


この前に見た、キングという男と同じ顔。
腹を抉られていると言うのに、歪まない表情。



「私は、未練たっぷりだがな」
「…」



下らない戯言。
笑い飛ばして口元を歪ませ、首を切り落とした。







虚空を捻じ曲げ、扉を開く。
その扉の向こう側は奈落のような地獄のような、死体の積みあがる掃き溜め。



「…なんで、王の弟が[キング]なのか…ねぇ、なんで?」



王の髪をつかみあげると、ぶらんと生首がぶら下がる。
だらしなく開いた唇からは赤い鮮血が滴っている。



死体は答えない。


わざとらしい溜息をついて、「もうしゃべれないか」と呟いた。
ゴンザはそのまま、笑いながら扉の向こうに王の死体を放り投げた。



不意に背後に気配を感じて、自分に向かって突かれた槍をかわす。



「…よぉ、やってくれたな?」
「おや、ジョーカー君…だったかな?君は…」
「覚えてもろて感激やわ!」



そう言ってジョーカーは槍を向けてくる。
さて、どうしたものか。



考え込んだまま相手の攻撃を避け続けていたが、意外と結論は早く出た。




「バラしてあげるよ。特別にね」



「そりゃあ、光栄で」




(愛してはいないけど分解してあげる)





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