大国、デュクリスの一番大きな学校の片隅
そこに一人の少年がいた
その名はゴンザ
彼は貴族の息子だった
生まれたときから
彼は天才だった
生まれたときから
それを誰かが咎める故に
彼は独りだった
いつまでも…いつまでも
彼は学校へ「貴族ということを隠して」通っていた
何故なら通っている生徒達は普通の市民だから
いつかばれたら…考えるのは止そう
彼は愛しい人を亡くした
愛しいと想った時…彼の傍から居なくなる
憎い人は消えてゆく
自分が手にかけて?いや、そんな事どうでもいい
彼の傍には人がいない
それが彼の「さだめ」なのだから
(定めは変えられない。運命のようにもう決まっていることだから)
solitary person (孤独な人)
ゴンザ=リスエド ♂(11)
リン=デュクリス ♀(10)
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