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非公式日本語翻訳です。
自分の文体に改変してるところもあるからニュアンスで読んで。
サンキューPapagoアンドGoogle翻訳アンドKpedia

http://df.nexon.com/df/pg/hidden2019/pc2
公式ページ



ちょっとしたあらすじ&解説

ヒカルドはダークシティにて追跡者ニウや冒険者と戦いつつ使徒の卵を奪取し逃亡したが、イーストハーレムへの道中でアルケト=プレクセスに襲われ卵を奪われてしまった。卵はアルケト=プレクセスによって夜の摩天楼へと運ばれ、ヒカルドは負傷しつつもそれを追い、使徒の卵へ「借りるぜ」などと嘯いて寄生するのだった。
ゲーム内ムービー「皮」の続き。(ハンターフォンで見れます)

スニフ=ケイ:暗殺班ゲズルのリーダーだが、副首長ドッグヘッドの部下としてコキ使われている。
ゲズル:犬の紐という意味。敵対組織を暗殺するチェルマクの組とは違い、裏切者の暗殺を主としている。あとドッグヘッドから流れてくる書類の処理。
魔鬼:ヒカルドがリーダーの戦闘組の名前。戦闘組の中では最強と言われている。
勅使ワークマン:オペレーション・ホープを実行。シスレー、ベルナルド、ヘビーティーチャーを送り、冒険者や他の組織の目をそちらに逸らしあわよくば葬ろうとしている。






カシュパの隠された記録:追跡



「魔鬼のリーダーが消えたわ」

ドッグヘッドが淡々とした声で言った。スニフ=ケイは書類の山へ埋めていた頭を上げ、突然執務室を訪れた彼女を見た。
それはすでに報告で聞いて知っていた内容だったのだが、ゲズルのリーダーはわざと驚いた表情を見せた。カシュパという集団で身につけた独自の処世術だった。
時には知らないふりをすることが、知っているよりも良い時がある。

「ヒカルドがですか?」

彼は内心新しい情報を期待して副首長の返事を待ったのだが、ドッグヘッドは何も言わずに胸の谷間からキセルを取り出しただけだった。ドッグヘッドの口からため息のように漏れた煙がしばらく漂い、たちまち空気中に散らばっていく。

「カジノでの内紛からね。完全に壊れていたから、まともな痕跡を探すには体が10あっても足りない状況だわ」

ドッグヘッドは相変わらずスニフ=ケイを見つめていた。ああ、あの目!何を考えているのかが分からないあの深淵こそ、幹部たちがドッグヘッドを恐れる理由だった。まるで自分の頭の中をくまなく探るような目と目が合うと、スニフ=ケイは思わず目を逸らしてしまった。
握りしめた手に汗がにじんだのを感じる。

「ダークシティ」

ドッグヘッドの言葉にスニフ=ケイが目を瞬かせる。

「秘密通路とつながったところに"使徒の卵"に関連する痕跡が残っていたわ。まずヒカルドを探し、それから卵を回収しなさい」

使徒の卵!魔界の富を半分以上占めているというロイヤルカジノのヨムが、危険を冒してでも手に入れようとしたものだった。弱肉強食が当たり前だとされるここでは、巨大な魔力が込められているという事実だけで何でも貪欲の対象になった。スニフ=ケイは久しぶりに胸が高鳴るのを感じた。
しかし、彼はヨムと違って手に負えないものを記念品として持ち帰るほど愚かではない。ただ、誰もが望むようなものを追うということ自体に気分が高揚しただけだった。

「しかし、そこには追跡者ニウと一緒に動く部外者がいるそうですが」

上気した表情を鎮めたスニフ=ケイが言う。

「それらが割り込めば面倒ですよ」
「それは勅使がすでに手を打っているわ」

ドッグヘッドのキセルが再度煙を吐き出した。

「戦闘班と略奪班の三人を派遣したそうよ」
「三人もですか?少し過剰にも思えますが」

スニフ=ケイの声が少し高くなる。魔界人たちが恐れる"カシュパ"の力は、その大半がアビスを移植した幹部から出るものだ。
だが、この巨大な組織が問題なく動いていくには、戦闘班と略奪班をはじめとする下位幹部たちの役割が大きい。ワークマンが派遣した戦闘組班と略奪班の三人という規模は、ロイヤルカジノで起きた内紛後に残った戦力たる幹部のほぼ半分だった。ドッグヘッドはその疑問の解消をする代わりに長い煙を吐き出し、キセルを胸元へと収納した。

「時間がない。他の組織も嗅ぎ付けてきてるわ。ハエがうるさくなる前に片付けて」
「わかりました。ゲズルを動かします」

ドッグヘッドは軽く頷き、踵を返した。

「もしヒカルドが協力しないようなら、どうすればよいですか?」
「……ゲズルのやり方で」

しばらくの沈黙のあと、ドッグヘッドが答えた。
彼女が立ち去り、執務室のぶ厚い木の扉が自ら閉まっていく。室内に一人残されたゲズルのリーダーは、闇の中でうっそりと微笑んだ。




スニフ=ケイは考え込んだまま、地面を探っていた。何か痕跡を探しているようにも見えるが、実際は事がうまくいかない時に出てしまう彼の癖だった。
「追う者の最大の美徳は、常に待機にある」というのが彼の持論だった。慎重を期すことで常に成功を導き出してきた彼だったが、今回だけはそんな彼が焦るのも仕方がなかった。何も知らない新人だった彼が、初めて追跡に乗り出したあの日のように。

ドッグヘッドの命令を受けてからもうすでに三日が過ぎていた。その間、彼は動員可能な組織員を全員動員してでも日夜痕跡を追っていた。
「他の団体の耳目が集まっている」というドッグヘッドの言葉は偽りではなかったようで、薄れていく魔力の跡を追跡する間も、スニフ=ケイは遠くから自分達を注視する視線を何度も何度も感じた。
恐らく狭量で陳腐なテラコッタや、好奇心のためならなんでもする古代図書館の魔法使いたちだろう。あるいは、ドッグヘッドにはワークマンが手を打ったと言われていたが、組織の仕事をことごとく妨害する守護者たちか、サークルメイジの召喚士たちかもしれない。普段ならハーレムの最後まで追跡してでも追い出したはずだが、いまはそんな状況ではなかった。目の前のヒカルドを追うことの方が重要だったからだ。

「チィッ……」

ダークシティから続く痕跡を追って彼らが到着した場所は、ひっそりと立ち上がった夜の摩天楼だった。すでに数回にわたって部下たちを夜の摩天楼の霧の中へと行かせたが、依然として報告はない。彼らはゲズルの中でも選り抜きの者たちだった。戦闘組ほどではなくても、目標を暗殺する任務を遂行するために訓練された者。
彼は恨めしげに空を見上げた。どんどんと大きくなっているように見える金色の星は、異様なほど不吉な光で空を染めていた。先日、あそこからやってきた怪物たちがこの夜の摩天楼を掌握していなければ、三日間の努力はすでに実を結んでいただろう。自分たちが追ってきた痕跡は明らかに夜の摩天楼の中へと続いていて、他の場所には痕跡が見つからなかった。

「どうしましょう?」

横を振り向くと、ショートヘアの副官が固い表情の彼を見つめていた。副官の顔には不安そうな表情が如実に表れていた。

「どうしましょうだと?ここまで来て」

スニフ=ケイは神経質そうに髪を撫でつけた。背後からは自分に催促をするような数十の目線が感じられる。目標を前にして逃げる姿を見せてしまえば、彼らを捕まえている犬紐を噛み千切っていくだろう。過去にアビス移植を受けたスニフ=ケイが、ゲズルの前リーダーを"魔力に戻してしまった"時のように。

「ペアを組め。散らばって一度に入る」

中心に進んでいくほど霧はさらに濃くなっていった。この選択を間違えたと感じたのは、夜の摩天楼の霧の中に飛び込んですぐだった。
そう離れていないところから、聞き慣れた悲鳴が聞こえた。霧のせいで方向は分からなかったが、それは確かに副官の声だった。その悲鳴を合図にしたように、何の気配もなかった霧の中から何かが彼に向かって飛びかかった。スニフ=ケイは本能的に身を屈め転がった。

肩の肉が鋭い爪に引き裂かれ、ぼとりとちぎれ落ちる。

彼は痛みを堪え、魔力の込められた杖を振り回した。苦痛に満ちた泣き声が鳴り響き、霧の中、何かがまるで地に落ちた凧のように地面に墜落していく。

スニフ=ケイは自分に飛びかかったものを見た。四つ足の、獣と鳥を合わせたような形の怪物だった。振り回した杖が当たったらしい腹部は深くへこんでおり、二対の足と一対の羽を地を這うように力なく動かしていた。

「スニフ=ケイ様!」

自分の後ろに付いてきていた部下が叫ぶ。一瞬にしてその部下を自分のほうに引き寄せたスニフ=ケイは、彼の口を塞ぐよりも、危険が感知される方へと彼を押しのけることを選んだ。突然のことに困惑したような部下の表情が見え、すぐに恐ろしい悲鳴が響いた。すばやく身を翻し夜の摩天楼の闇の中へと隠れたスニフ=ケイは、自分のいた所を振り返った。
霧の中に絶え間なく怪物が押し寄せており、苦痛に満ちた悲鳴は四方八方から続いていた。時には遠く、時には近くで。部下の悲鳴を背に、彼は急いで夜の摩天楼の中心に向かった。
すべての悲鳴を飲み込んでしまった霧の中の怪物が自分を発見する前に。



スニフ=ケイは流れる汗を拭い、深呼吸をした。息を吸うたび、肺へと通る熱気はさらに激しくなるようだった。

はっきりと感じられるほどの魔力を追って進んだ方角は、夜の摩天楼の中心部だった。その間怪物たちと遭遇したが、魔力を最大限抑えて行動していたため、辛うじてこれといった衝突はせず危機を回避することができた。夜の摩天楼の中心部が近づくほど、強大な魔力と、それに伴った熱気が感じられた。保護のために最小限の魔力で包んだはずの皮膚がひりついてくるほどだった。地面から浮うているかのように音を立てずに動いていたスニフ=ケイの足がついに止まる。
崩れた壁面の影にもたれかかり、スニフ=ケイはため息をかろうじて抑えた。

ついに発見した使徒の卵は、夜の摩天楼の濃い影の下でも明るい光を放っていた。
しかし、そこにあったのはそれだけではなかった。



龍に似た巨大な怪物が、宝物を守護する龍のように卵を守っていた。怪物の羽毛は赤く燃え上がるように揺れ、ときおり吐き出す息はまるで溶鉱炉かのような熱気だった。あの怪物がこの辺りの暑さの原因であることは明らかだった。

「ヒカルドは?」

使徒の卵は見つけたが、その周囲を見渡してもヒカルドの姿は見あたらなかった。誰のものかわからない、少しの血痕が床と壁面に残っているだけだった。
どうすればいい?使徒の卵を目の前にして、スニフ=ケイは頭を抱えた。卵を守っている怪物から感じられる魔力は、甘く見られるレベルではない。
こういう時、おとりになってくれる部下が一人でもいれば、それを利用して卵を持って逃げるという作戦を立てることが出来ただろうに……。そう物思いに耽ったばかりに、彼は一瞬、自分が最も警戒すべき対象の動きを見逃してしまった。

肌を焼く熱気が増したことに気付いて頭を上げた瞬間、ゲズルのリーダーは、視界に満ちる赤色とともに自分の体が荒々しく吹き飛ばされたのを感じた。



続き:別の孵化

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