非公式日本語翻訳です。
自分の文体に改変してるところもあるからニュアンスで読んで。
サンキュー
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中国のも
ちょっとした解説
カシュパ:魔界最大の犯罪組織。色んな悪いことは全部やってるくらい悪い組織。
黒い目のサルポザ:世界初のウォーロックであり、カシュパの現首長。両目にアビスが埋め込まれており、恐ろしいほど魔力が強い。殺した相手の眼球を抜き去りコレクションするクセがある。第一使徒カインに一度殺されかけたのでトラウマがある。
ドッグヘッド:カシュパの副首長。元奴隷だった女の犬獣人であり、過去サルポザに殺されかけたところで魔力の強さをアピールして認められ、今の地位まで上り詰めた。
使徒:めっちゃ強い。むちゃくちゃ強い。
磨かれた刃:冒険者「わいやで」
#1新世界の神イーストハーレムの奥深い場所。
まもなく始まる戦争の準備のため、カシュパの団員は一糸乱れず動いていた。練習場にはアビスが埋め込まれた武器の使い方を覚えようとする団員が列をなしており、すでに使い方を覚えた団員が彼らに教えていた。もう一方では、雑に切り取った木の棒を武器のように持った団員が、チームを組んで模擬戦闘をしていた。みなはじめはぎこちなかったが、時間が経つにつれ次第に熟練していった。
それまでのカシュパは、アビスが移植されている幹部に戦力が偏っていた。
その他の団員は体系もなく、強力な魔法を使うことも出来なかった。しかし、アビス武器が支給されるとあっという間に事情が変わった。不安定ではあるもののアビスを身体に移植しなくてもよく、自らが元から持っている魔力よりももっと大きな魔力を引き出して、強力な魔法を使えるようにしてくれた。
これはカシュパに大きな変化をもたらした。
まず、アビスの移植に耐えられずに死んでゆく者を大幅に減らすことが出来た。依然として強い魔力を持った者は直接アビスを身体に移植するが、移植に耐えられそうにないくらいの生半可な魔力を持っていた者はアビス移植という危険を冒さなくても力を使えるようになり、やがては自然とアビス移植に対する恐怖も減ってきた。
その結果、戦闘の才能がなかったために組織から追い出された者や略奪されるばかりだった人生の者、そして強い力を得たいと思う者たちが憚ることなくカシュパに流れてきた。
こうして次々と集まってくると、魔界にいるすべての人間を集めたのではないかという錯覚さえするほどの巨大な規模になった。類例のない事に皆が混乱した。が、幹部たちは慌てなかった。意図したかのように武装させ、体系を整えて訓練に専念した。それらがある程度安定した後は周辺の組織を攻撃し、必要ならば境界を越えて他の地域の村を襲撃し、実戦経験を増やしていった。
そして現在、数だけを見れば魔界史上最大の軍隊がイーストハーレムに誕生している。
士気は高かった。すべての団員がカシュパが魔界全体を支配するだろうと考えるくらいに。そして、その後の莫大な利益に対する期待が興奮を超えて狂気に走らせていった。
かつて最上流層が居住したと伝えられる"マンション・ド・サルポザ"。その最上階にある"螺旋の王座"では、一人の男が暗闇からそれらの者達を見下ろしていた。
コツ、コツ。
足音を響かせてドッグヘッドが姿を現す。彼女はゆっくりと男の傍へ寄ると、彼の肩にコートを着せた。そのままゆったりと手を動かし、男の身なりを整える。
「全ての準備が終わりました」
愛しい恋人にするように背中を抱き締めたドッグヘッドが、そっと男の耳元でささやく。しかし、男は微動だにしない。
「長い間、魔界の運命は使徒が支配していた」
無表情のまま黙り込んでいた男が口を開く。魔界に決着したテイベルスから降り注いだ光が迫り、男を照らした。赤いシャツが肩に掛けたコートと相まって妙な雰囲気を漂わせている。ドッグヘッドは男を抱いていた腕を離すと、彼の頬を撫でた。移動するテイベルスの光が男の顔を照らす。青白い肌と後ろに撫でつけた白い髪、そして奈落よりも暗い黒い目……。
「どれほど強大な力を得ても使徒に及ばず、逃げたり隠れたりしなければならなかった」
死すら避けていくという彼と向き合ったその日、その時。絶対的な無力を感じ、どうしようもない絶望にぶつかった。生存本能がすべてを投げ出して「逃げろ」と叫び、後ろも振り返らずに走った。逃げ遅れていた部下の悲鳴が響く。その次は彼の前にいる者が破裂する音が聞こえた。全力を尽くして逃げていたが、死はそれよりも早く後に付いてきた。そして、すぐ後ろを走っていた最後の部下が悲鳴とともに粉になった時、死は追うのを止めた。
残ったのは男だけだった。
骨は再生が難しいほどに砕け、腹部からは内臓がこぼれ落ちた。片手で腹に押し戻そうとしたが、傷が深すぎるようで無駄だった。右目はなくなり、生きたまま抉られるかのような酷い苦痛を与えていた。残った左目もほとんどなくなってしまっているようで、視界はぼやけ、だんだんと意識も朦朧としてくる。このままでは二度と起きられないだろう。そう考えて必死に堪えてみようと思っていたが、出来なかった。
長い夢だった。
目を失ったはずなのに全てがはっきりと見える。黒く赤い液体が四方に滴り、その間で誰かが男の名前を呼んでいた。振り返った男は、形の特定が出来ない"何か"と出くわした。それは男に近付いて「新しい命を与えよう」と言った。「予言がお前についてくる。空から落ちる赤い炎で、啓示として行動しろ」と。
その後、意識が回復した男は目に……いや、"目があった場所"に強烈な力を感じた。その力は砕けた骨を繋ぎ、引き裂かれた肌を戻し、こぼれていた内臓も元通りにした。何よりももう絶対に見えるはずのない世界が少しずつ見えてきた。そして、全身を満たす充満した気運。男は死から帰ってきた。
そしてその時、"それ"が言っていた予言と向き合った。長い石碑に書かれた言葉は、一気に彼の頭の中に刻まれた。
男が手を持ち上げた時、ドッグヘッドは男の右に移動し、片膝を付いた。それはまるで神から福音を伝えられる聖職者のような姿だった。
「彼らは全能であるが、崇拝する者がいない。闇の中で彷徨い、志を果たす場所もない」
「彼らの栄光と賞賛のために、彼らの住む世界を再現する。消滅でのみ新しいものを創造することが出来る。彼らの中から12人の神を選ぶだろう」
「犠牲は神聖なるもの。試練で磨かれた刃だけが心臓を貫き、魂は偉大なる意志に戻すことが出来る」
「犠牲の果てに新しい世界が開かれ、たった二人だけが残る。彼らは死が怯える者と燦然と輝く露を隠した者」
「彼らは消滅せず、永遠な存在として残るだろう。彼らは新たな世界の始まりである」
死の果てから舞い降りたこの予言を見て、どれほど胸が高鳴っただろうか。すべては自分のために準備されていた。突然向かうことになったブルックリンも、そこで災難のように遭遇した"彼"も、死から帰還しこの予言と向き合ったのも、すべて自分のために準備されたものだ。
「この私は選ばれた。両目は聖痕、心臓は救援の力」
すべてを予言どおりだった。そして、すべての準備が整っている。
「死を恐れることはない」
"それ"が言った赤い炎は空から落ちた。啓示は行われた。これまでの長い旅程を終え、終わりに向けて進むことが出来るだろう。
「あらゆる使徒を食いつくし、神になる」
その前に準備された巨大な試練は、彼を鋭い刃へ研磨し、傲慢な使徒たちの心臓を突き破り、そしてすべてを彼の力に変えるだろう。
「そして……」
男の全ての言葉に耳を傾けていたドッグヘッドは、敬拝するように頭を下げた。ハーレムの王……いや、それだけではない。魔界を汚す使徒を処断し、全てを救う救世主。そして新しい世界の神になる男に捧げる畏敬の念。
「予言の終わりに、新しい世界が開かれる」
男は両目を撫でた。炎が指に燃え移り、黒く赤く燃え上がった。
「すべては私のために」
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